グロムとFZ6と

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排気量はステップアップじゃなくてもいい話

 みなさん、こんばんはー!

 

 さて、みなさんは大きなバイクにいきなり乗りましたか?それとも小さなバイクからステップアップしましたか?

 

 

 私は125cc→600ccなので、ステップアップではないけど、始まりは小さなバイクからでした。

 

 よく危ないから小さいバイクからステップアップしたほうがいいとか聞きますけど、自分の経験も踏まえて、思うことをつらつらと書いていきます。

 

 

 

どんなバイク乗りになりたいか

 ステップアップしたほうがいいかの答えはここにあると思ってます。

 

 バイクって趣味性が大きいものですから、乗り始めるときにどんな風にバイクに乗りたいのかっていうイメージがありませんでしたか?私はありませんでしたが…w

 

 私みたいに足としてバイクを使いたいから始まった人はないかもしれませんね…w

 

 でも、バイクが好きで乗り始めた人には、バイクに乗っている自分というのがイメージとしてあったのではないでしょうか。

 

 そのイメージに自分がなっていくために、バイクをどれだけ操らなくてはならないか、そこがステップアップすべきかどうかに関わってきます。

 

 というわけで、街でかっこよく乗りたい、峠で楽しく乗りたい、サーキットで速く走りたいの3つの目的に分類して、ステップアップの必要性を考えていきましょうか。

 

 

街でかっこよく乗りたい人

 ステップアップは必要ないです。むしろ大きいバイクのほうが発進とか楽だし、普通に乗る分には、そんなテクニックも要求されないし、おすすめかもしれません。

 

  だいたい格好良く乗るためにステップアップなんて考えてたら、大きいバイクに乗る前に年いっちゃいますよw

 

 それにやっぱり大きいバイクのほうが普通の人にとってはかっこよく映るのではないでしょうか…

 

 ファッションの一部としてバイクに乗りたいタイプなら、ステップアップする必要は全くありません。

 

 

峠で「楽しく」乗りたい人

 ここでは法定速度+αくらいを想定しておきますね。メチャクチャな速度で走るのは決して褒められた行為ではありませんし、砂利とか水があったら痛いでは済みませんから…。

 

 この人達もステップアップは必要ありませんね。

 

 確かに排気量相応の重さとかアクセルのシビアさとかはあります。大排気量だと怖いって話もあります。

 

 怖かったら速度をもっと落としましょう。怖いというのは、速度があなたの技量を超えているとか、路面が悪いとか、バイクに整備不良があるとか、何かしらの理由があります。それを体が捉えている感覚が「怖い」という感覚です。

 

 だから、怖いまま速度を上げてしまうと事故ります。危ないですし、楽しくもないでしょう。速度を落として安全に近づけばそれなりに楽しめます。

 

 峠で「楽しく」乗るときに、「怖い」を感じているのは、大体はあなたの速度に問題があるだけで、ステップアップせずにいきなり大きいバイクに乗った事自体には問題ありません。

 

 つまり、峠で「楽しく」走ることを目的とするなら、ステップアップは必要ないんです。

 

 

サーキットで速く走りたい人(ガチ勢)

 …あるいは峠で死にたい人。

 

 この人達は、例外的にステップアップが望ましいかもしれません。

 

 プロレーサーだって、はじめは小さい排気量からスタートして行きますし、タイムを出すために、小さい排気量で無駄のない走りを学ぶ人もいます。

 

 パワースライドなんかでも、600ccでコントロールできないのに、1000ccでできますかね…?あるいは250ccで倒し込みが遅い人が、1000ccだったら速く倒し込めますか?

 

 本気でタイムを狙っていきたい人はおそらくステップアップしたほうが、結果的に早くタイムがでるかもしれませんね。

 

 まあ、こういう人たちはそんなこと当たり前だと思いますが…。

 

 ガチ勢に向けてこんなこと言っているというよりも、その他の人たちにこういう人たち以外はステップアップとか考えなくていいと思いますってことを言いたかったんですw

 

 

 なお、サーキットでタイムを気にせずに楽しみたい人(エンジョイ勢)。これも多いのではないでしょうか。私もたぶんこれに分類されることになるでしょう。

 

 この人達はステップアップしなくていいでしょう。自分の好きなバイクで、自分のできる範囲で走行を楽しむことなどが目的ですからね。

 

 ステップアップとか気にして楽しめなかったら元も子もないです。

 

 

逆に最初に乗らないほうがいいバイク

 これって本当に色々な意見があると思います。「最初にこのバイク乗りたい!」って言っている人に、「それはやめたほうがいいよ」って言いたくないですし。

 

 人の勝手でしょうと言われたらそれは確かにそうです。乗りたいバイクに乗せない権利なんて、それが無免許とか違法改造とかでもない限り、誰にもありませんし…。

 

 正直、乗りたいバイクをやめさせるような人を見たら、その人の人格を疑いますね。

 

 でも、やっぱり最初がやめたほうがいいバイクってあるので、それははっきり伝えたいです。乗りたいなら覚悟したほうがいいです。

 

 それは600ccのSSです。

 

 まず、姿勢がきつい。長時間とか長距離がしんどくて、そもそもバイクに慣れるための時間が不足しやすい。お店でまたがって大丈夫だと思っても、それが何時間も維持できますかね?

 

 そして、ニーグリップがちゃんとしてないと曲がらない。特に緊急時にフロントブレーキを握ると、普通のバイク以上に曲がらない。

 バイクはハンドルが切れて曲がります。(セルフステア)姿勢がきついからといって、手首に体重を乗せてしまうと、ハンドルが切れずに曲がらなくなります。ブレーキング時には、減速Gによってなおさら手首に体重をかけてしまいます。

 

 その上、車体の剛性が高すぎる。サーキットで勝つことが視野に入って設計されているので、車体の剛性が高すぎて、低速ではなんでもないとこでコケたりします。

 

 最後に、超高回転型エンジンかつ1速がハイギアード、しかも絞られて低い位置にあるセパレートハンドルのため、極低速での扱いが難しい。極低速はバイクの中で一番難しい分類になります。

 シートも高いし、たぶん何回も立ちごけして、自信をなくしたり、乗りたくなくなったりするかもしれませんね。

 

 姿勢のきつさ、曲がらなさ、剛性の高さは1000ccのSSにも共通ですが、極低速の扱いにくさは600SS特有です。それはバイク乗ったことない人には、本当にハードルが高いんじゃないかな…。こけたら高いしつらいし…。

 

 600RRとか6RとかR6とかR600とかはほんとにかっこいいです。総じていい音がするし、最初から良いパーツついてるし。だから私もR6乗りたかった。

 

 でも上に書いたようなことを思うと、長いツーリングもするし、身長高くないし、低速の扱い苦手だし…。どうしても買う気になれなかった…。

 

 私もおすすめはできないってだけで、乗ってはいけないなんて思ってないからねwどうしても乗りたいって人は乗ってみるのもいいと思う。でも相応の覚悟をもっておかないと、好きだった愛車に苦手意識なんて悲しいからね。

 

 たとえ思ったように乗れなくても、難しいバイクに乗ってるからしょうがないと思って、気持ちの整理をつけてください。決して無理をしたり、バイクに苦手意識をもったりしないようにがんばって。