グロムとFZ6と

カスタムとかツーリングとか道交法とか話します

ブレーキディスクのお話

 みなさん、こんばんは!

 

 さて、一月ぶりの更新となりましたw

 

 いろいろツーリング行ってたので、記事内でそのお話がしたいですね!

 

 さて、ブレーキシリーズ記事、最終のブレーキディスクについてです。

 

 

 

 ブレーキシステム全体についてはこちら!

 

nimphaea.hatenablog.jp

 

 

構造について

 インナーローターとアウターローターによって構成されています。

 

 よく見ると、2つの金属パーツによって構成されてますよね?

 

 インナーローターとは文字通り、ホイールからアウターローターまでの部分です。

 

 アウターローターとはブレーキパッドの接触面ですね。

 

 そして、インナーローターとアウターローターをつないでいるピンをフローティングピンといいます。

 

 なお、125ccクラスくらいまでは、インナーとアウターが別れていないものがあります。

 

 では、インナー(内側)とアウター(外側)でなぜ分けるのか?

 

 パッド接触面(アウター)にはある程度の頑丈さが必要です。しかし、インナー側にはいりません。

 

 そこで、インナーをアウターと分離するとそれぞれ別の金属を使えます。で、インナーを強度はないが軽い金属(アルミニウム)を使用すると、軽量化ができるということです。

 

 バネ下ですから、少しの軽量化にも大きなメリットがあります。そこで、純正でもインナーローターとアウターローターを分離しているというわけです。

 

 

素材について

 ブレーキディスクの素材は主にステンレスと鋳鉄があります。バイクはステンレスですね。ちなみに車は主に鋳鉄だそうです。

 

 鋳鉄のほうがブレーキのタッチがいいとされていますが、バイクだとすぐに錆びてしまうため、バイクではステンレスが採用されています。

 

 ブレーキタッチの向上を目的として、鋳鉄製のブレーキディスクに交換することがありますが、一般ユーズであまり変える人はいないと思います。

 

 また、確か素材を鋳鉄製にすると、ブレーキパッドもそれ用にしないといけなかった気がします…。

 

 あるいはカーボン製のブレーキディスクも存在します。

 

 制動力が大きいですが、温度依存性が強いために公道での使用に向きません。

 

 余談ですが、ポルシェやフェラーリで純正採用されている車種があるらしいですが、1台分で300万円らしいです…w

 

 レース車はおそらく鋳鉄製またはカーボン製です。

 

 

厚みについて

 純正ブレーキディスクの厚みは5.0mmが多いですね。で、使用限界4.5mmとかじゃなかったかな…?

 

 ただし、6.0mmや5.5mmという厚さのブレーキディスクも販売されています。

 

 ブレーキディスクの厚みがあると、キャリパーのピストンの露出量が減ります。

 

 それによって、ピストンのグラつきが減るためにブレーキのタッチが向上するそうです。

 

 また、体積が増え、熱容量が上がるためフェードしにくくなりますが、重量が増加します。

 

 

ドリルドローター

 まず、ドリルドローターについてですが、これはバイクでは言うことが少ないですね。

 

 バイクに乗っているとブレーキディスクには穴が空いているのが普通の気がしてしまいますが、車のブレーキディスクは基本的に穴が空いていません。

 

 というわけで、穴が空いているのをドリルドディスクといいますが、バイクでは非ドリルドディスクが現在ではほぼ存在しないために、特にそうは言いませんね。

 

 穴が空いていると放熱性の向上が期待できますし、穴の角でブレーキパッドの面をきれいにする効果が期待できます。

 

 一方で割れやすくなる可能性があります。だから、バイクでは安いブレーキディスクはやめましょうね。割れるって聞きますw

 

 

スリットローター

 これは多分見たことない人のほうが多いと思います。

 

 ブレーキディスクの中心から外側に向かって溝が切ってあるものがあります。

 

 この溝によってブレーキパッドの表面を削り、きれいにする効果が期待できます。当然、パッドの減りが早くなりますねw

 

 ただ、強度が心配ですね…。実際歪むことがあるらしいです。

 

 

フローティングディスク

 前述のように、250ccクラス以上のバイクだと、インナーローターとアウターローターをフローティングピンで繋いでいます。

 

 そのつなぎの部分に隙間を設けたものがフローティングディスクです。

 

 ブレーキをすると熱が発生しますが、するとアウターローターが加熱します。

 

 で、熱膨張するわけですが、アウターローターが熱膨張するのに、インナーローターがそのままだとブレーキディスクが歪みます。

 

 そこで、インナーローターとアウターローターの間に隙間を設けて歪みを防ぐわけです。

 

 現在の純正ディスクはほぼセミフローティングディスクと呼ばれる小さな隙間はあるが、ほとんど隙間がないタイプです。

 

 社外品ではフルフローティングディスクとよばれる隙間が比較的大きなタイプが主流で、触るとカチャカチャと音がします。

 

 ただ、フローティングピンが摩耗するので、普通の使用には向きません。5000kmから10000kmで交換だったかな…?

 

 でも、確かちょっと前のバイクにはフルフローティングが純正採用されているものもあったような…。

 

 ピンが存在している以上ガタが存在するため、非フローティングディスクは存在しません。

 

 強いて言うなら、アウターとインナーが存在していない一体型タイプが非フローティングタイプになるのかな…?

 

 

ウェービングディスク(ペータルディスク)

 ブレーキディスクがきれいな円形をせず、花のような形(petal)をしているものですね。

 

 制動力が上がるとか、パッドがきれいになるとか言われますが…、実際効果はあっても、ウェービングディスクにこだわる理由がないとはっきりいってしまいましょうかw

 

 まず、根拠がパッド自体が削れるからっていいますけど、ならスリット設ければいいですからね。

 

 それよりウェービングディスクにすると、ブレーキディスクの体積が減るために熱容量が低下したり、強度的な問題があったりするので、そちらのほうが心配ですね。

 

 

カスタムするなら

 厚みを増やすくらいにしておいたほうが無難でしょう。

 

 それ以外は耐久性を犠牲にしたり、強度を犠牲にしたりと公道での使用に向かないと思います…。

 

 あるいはインナーローターを耐熱塗料で塗装するとかねw

 

 それと安物はやめておきましょう。

 

 割れるって話をよく聞きますし、ブレーキが効かないレベルになったら命に関わります。

 

 目安として、純正ローターより高いもの以外はやめたほうがいいですねw

 

 私が交換するならSUNSTARさんのを使いますね。

 

 やっぱ純正採用されているような企業のものが信用が高くおすすめです。